テラスハウスのいいところ悪いところ

外国人のための賃貸契約のコツ

テラスハウス(メゾネット)を選ぶなら、退去時のことも考えて。

外国人のための賃貸契約のコツ

長屋風の住居が複数つながっている集合住宅を「テラスハウス」、もしくは「メゾネット」などと言いますが、テラスハウスは一戸建て感覚で住めること、そしてほとんどが2階建てなので特にファミリー世帯に人気があります。上下階の騒音に悩まされることもなく、子供の足音や階段の昇り降りの音などは一般的な賃貸物件よりも少ないと言えるのかもしれません。

では、実際に私が経験したテラスハウスでの問題点を少し書いていきましょう。

何と言っても一戸建て感覚で住めるテラスハウスは魅力ですが、一戸建てとの大きな違いは集合住宅であるということ、つまり、隣とは必ず壁を共有しているということ。私個人の経験では普通の木造アパートや鉄筋コンクリートのマンションと比べて、お隣の声はよく聞こえてきました。電話の音、人の会話、テレビの音、足音など、壁や床を伝って響くような音はすごくよく聞こえてきました。そしてドアの開閉のたびに壁が若干揺れます。お互いの気遣いがあれば多少は防げるものですが、子供がバンバンドアを閉めたり、夜中や早朝でもドアをバタバタ閉める隣人がいる場合には、迷惑することは間違いありません。

ただ、テラスハウスはファミリー層に人気のある物件なので、お子さんがいる家族が住まわれる確率は非常に高いと言えます。お互いに気を使うことができるか、もしくは全く気にしない、つまりうるさいのが当たり前のような考えか、どちらかに統一できるならばトラブルはなくなるかと思われますが、一方が神経質に気を使い、また一方がうるさいのが日常となるとうまくいかない可能性が高くなると言えると思います。

テラスハウスは上下階の騒音問題がない反面、隣近所からの足音等はかなり響いてくるということから、構造上はあまり騒音に対して細かな対策はされていないと考えていいと思います。

もし、鉄筋コンクリートのメゾネットがあるとするならば、きっとそれはかなりのおすすめ物件に違いありません。ただ、今は2階建ての物件以外にも3階建てのものもあるので、上下階が存在する物件であればある程度の騒音対策はされている可能性はあります。そしてできるだけ新しいもの、築年数が浅いものの方がより最新の騒音対策がされているので少しは安心できると思われます。

外国人のための賃貸契約のコツ

テラスハウスの多くは木造、もしくは軽量鉄骨になっています。軽量鉄骨は地震には強いと言われていますが、地震があると軽いせいなのか、かなり揺れます。入居時の説明では構造上、揺れることで負荷を減らし倒壊を防いでいるということでしたが、その真義はわかりません。

幹線道路沿いに建つ物件の場合には、大型のバスやトラックが通る度に小刻みに揺れることもあります。また、基本的には賃貸物件というものは一般の一戸建てに比べて質も劣りますので、床がギシギシと音をたてることもありますし(床鳴り)、壁や柱からパキパキと音がしたり(家鳴りもしくはラップ音)ということもあるかもしれません。入居前にわかることは少ないですが、大手の住宅メーカーで、同じタイプの建物をたくさん建設している会社であれば少しは安心できると思いますが、地元の工務店が材料一式を調達した一点ものとなると運にまかせるしかありません。

そして近所付き合いについては、とても濃厚な関係を気付く事ができると言えると思います。テラスハウスはマンションのような大規模なものはあまりないので、子供同士やご近所同士は常に顔を合わせる事になるので、おつきあいはとても大切になると思われます。

最後に、意外な落とし穴について。

メゾネットタイプの家は室内に階段があるので、普通のアパートやマンションと比較して専有面積が広くなります。入居の時にはあまり関係ないことなんですが、退去時にはその専有面積に応じて敷金から清掃費などが引かれることになります。どんなにきれいに掃除して退去したとしてもほんのちょっと広いばかりにプラス2〜3万多く取られてしまうということがあります。入居前にはそういった費用も確認しておくといいかと思います。