不安定な職業でも借りられる賃貸物件はあります

外国人のための賃貸契約のコツ

男性である夫が世帯主である必要はないんです。

外国人のための賃貸契約のコツ

我が家は来日当時、フリーランスとして仕事をしていましたので、きちんと賃貸契約できるかがとても不安でした。

インターネットで問い合わせのメールを送っても返事がなかった物件もありました。そこは第一希望ではなかったので、特にがっかりすることもありませんでしたが、フリーランスであり、つまり正社員ではなく、海外に住んでいてもうすぐ日本に行くので見学させて欲しいという内容のメールだったと記憶していますが、まったく返信はありませんでした。

ですが、第一希望の賃貸物件を扱う不動産やさんにメールを送るとすぐに返事がきて、見学の予約もスムーズにできました。

つまり、最初の問い合わせ段階でどういう反応をするかが重要です。
最初の段階ではもちろん、職業までは説明しません。今海外にいるけど、何月何日頃に日本へ行くので、そのあたりに物件を見させて欲しいという内容で問い合わせをします。
すると、名前でもわかると思いますが、外国人なのか、日本人だけど帰国者なのか、メールの日本語でも判断されるところだと思います。

我が家の場合には、私の名前で私が問い合わせしています。

そして、返事がこなかった不動産屋さんは、大きな物件を扱うところで、全国的にも有名な半民間企業です。返事がなかった時点ですぐに候補から外しましたし、ずっと忘れていました。そんなに気にすることはないです。

さて、第一希望の物件ですが、予約当日、希望の物件に加え、2カ所見学させてくれました。そして即日最初から希望していた物件に決めました。
事務所へ戻ってドキドキしながら申込書へ記入。ここは重要なのでゆっくりと説明したいと思います。

この不動産屋さんは、最初ちょっと不安になるくらい、とても小さな家族経営のところです。ですが、大手の物件も扱うという、結構珍しいタイプの不動産屋さんなのかもしれません。都内でもちょっと郊外にありまして、物件自体は大手住宅メーカーのものです。

外国人のための賃貸契約のコツ

ここの不動産屋さんに決めた時は、若干不安もありましたが、逆にそれがよかったようです。申込書を一緒に相談しながら記入していきました。その時、ご家族の方からお茶を頂いたり、とてもあたたかい感じがしました。そこで、とても言いにくいことでしたが、いつか言わなければいけないので、実は我が家はフリーランスで仕事をしているので、きちんとした正社員ではないといいました。そして夫は外国人なので日本の確定申告等の書類は一切ないと告げなければいけませんでした。

賃貸物件はとても気に入っているので、なんとかそこに住める方法をということで、お願いしました。

担当の方はかなり悩んでいましたが、管理会社か審査会社かよくわかりませんが、たくさん電話を入れてくれていろいろ確認してくれました。普通審査に通るかどうかというものははっきりとわからないものですが、それもかなりの高い確立で大丈夫そうだと言ってくれました。その時は本当にうれしかった。

さて、実際に、私達が書いた内容ですが、職業はフリーランス。まったく嘘はありません。そして、年収。これも正直に書きました。ですが、ここからはちょっと特殊な書き方だったのかもしれませんが、フリーランスというのは、二人でやっています。夫が世帯主として申し込む場合には、収入の証明書が必要ですが、英語なら用意できるといいましたが、できれば日本語のものがあったほうがいいと言われました。それなら翻訳すればいいんじゃないかと提案したら、それで問題ないということでした。

その方法でもよかったのですが、どちらにしても保証人には私の父がなります。ならば、保証人との関係が近い私が世帯主として申し込むと、審査に通りやすいということを教えてくれました。職業は同じ、収入も二人で得ている。つまり、私の名前にするだけで、かなり有利になるということなんです。

男性である夫が世帯主である必要はないんです。しかも夫は外国人。日本人の私が申し込む物件に夫が同居しているということになると、かなり印象が変わってきますよね。

この方法だと、どちらかが日本人の場合には、外国人のパートナーよりも日本人の名前で申し込むことができるので、できればそうした方がいいと思います。そして保証人は必ず身内で。信頼度がぐっと増します。


結局、この方法で申し込むことになりましたが、所得証明書のようなものは提出する必要はありませんでした。


数日後、不動産屋さんから電話があり、無事に審査が通りました!と連絡があり、うれしくて泣けてきました。